めい動物病院

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予防について

Disease prevention

狂犬病Rabies

昭和32年以降、日本国内を発生源とする狂犬病は発生していませんが、最近では平成18年にフィリピンを旅行中の男性2人が現地で犬に咬まれ、日本に帰国後発症して亡くなっています。日本と同じ島国である台湾は狂犬病のない地域とされていましたが、2013年7月台湾で狂犬病の野生動物が確認されています。世界中で狂犬病が発生している実情から、動物を輸入している日本も侵入する可能性は充分考えられます。一旦国内で発症すれば、狂犬病に対する恐怖から安心して動物たちと触れ合うことも気軽にはできなくなるかもしれません。人と動物のよりよい関係に大きな障害となります。

狂犬病発生状況の世界地図

狂犬病の症状とは?What's Rabies?

狂犬病はすべての哺乳類が感染する感染症で、感染した動物に咬まれてから1~3か月、稀に1年以上経って
発熱、咬傷部位の痛み、恐水、恐風症状、麻痺、幻覚、精神錯乱の神経症状、呼吸障害などを呈し、人はほぼ100%死に至ります。

狂犬病を予防するには?To prevent rabies

日本には狂犬病予防法という法律があり、成犬は飼い始めてから30日以内に居住の市区町村に犬の登録申請を行い
一年に1回予防注射を受けることが法律で定められています。
仔犬の場合は生後90日を経過した日から30日以内に犬の登録申請をし、予防注射を受けることが義務付けられています。飼い主様一人一人が狂犬病に関して正しい知識を持ち、
飼い犬の登録と予防接種を確実に行うことこそが唯一の予防法と言えるでしょう。

犬の混合ワクチンVaccine for Dogs

当院では犬の混合ワクチンは主に6種と8種(希望があれば2種と10種も)をご用意してあります。 ワクチン接種は以下の感染症の発症を防いだり、軽い症状に抑える事を目的として行うものです。

犬ジステンパー

高熱・目ヤニ、鼻水が出て、元気や食欲がなくなり、嘔吐や下痢もします。
また、病気が進むと神経系が侵され、麻痺などの後遺症が出る場合があります。死亡率の高い病気です。

犬パルボウイルス感染症

激しい嘔吐・下痢を起こし、食欲がなくなり、急激に衰弱します。重症になると脱水症状が進み短時間で死亡することがあります。伝染力が強く死亡率の高い病気です。

犬伝染性肝炎

発熱・腹痛・嘔吐・下痢がみられ、目が白く濁ることもあります。生後1年未満の仔犬が感染すると全く症状を示すことなく突然死することがあります。

犬アデノウイルス2型感染症(犬伝染性咽頭気管炎)

発熱・食欲不振・クシャミ・鼻水・短く乾いた咳がみられ、肺炎を起こすこともあります。他のウイルスとの混合感染により症状が重くなり、死亡率が高くなる呼吸器病です。

犬パラインフルエンザ感染症

カゼ症状がみられ、混合感染や二次感染が起こると重症になり死亡することもあります。伝染性が非常に強い病気です。

犬コロナウイルス感染症(CCV)

成犬の場合は軽度の胃腸炎ですむことが多いのですが、犬パルボウイルスとの混合感染では重症化することも。子犬の場合は、嘔吐と重度の水様性下痢を引き起こします。

犬レプトスピラ感染症

数種類のタイプがあり、人間にも共通の感染症です。

[イクテロヘモラジー型]
発熱・嘔吐・黄疸・歯肉からの出血などがみられます。
[カニコーラ型]
発熱・筋肉痛・脱水症状などが現れ、尿毒症になり2~3日以内に死亡することがあります。

猫の混合ワクチンVaccine for Cats

当院では猫の混合ワクチンは3種と6種(カリシウイルス3種を含む)をご用意しております。FIVワクチンもご用意しております。
ワクチン接種は以下の感染症の発症を防いだり、軽い症状に抑える事を目的として行うものです。

猫カリシウイルス感染症

この病気にかかる猫は非常に多く、風邪によく似たくしゃみ、鼻水、軽度の発熱などの症状を起こします。
口腔内に潰瘍、水疱ができることが特徴で、稀に急性結膜炎、鼻炎、一過性の発熱が見られる他、関節と筋肉の痛みから跛行(うまく歩けない)になることもあります。
また子猫の場合は他の病気との合併症により症状が悪化し、死亡することもあります。キャリアー(ウイルスを体内に持っている猫)から感染します。

猫ウイルス性鼻気管炎

風邪によく似たくしゃみ、鼻水、軽度の発熱などの症状の他、角膜炎や結膜炎が見られ重症になると死亡することもあります。
キャリアーからの感染の他、空気中の微粒子、食器、寝具からも感染します。

猫汎白血球減少症

子猫では食欲・元気消失、発熱、嘔吐、下痢などの症状が見られることもある死亡率の高い病気です。
妊娠中の母親が感染すると流産、異常産を起こすこともあります。経過が速く、治療が困難なため、ワクチンによる予防が有効です。

猫白血病ウイルス感染症(FeLV)

感染初期に発熱や元気喪失などの一過性の症状が見られますが、すぐに回復し、その後数ヶ月~数年を経て再発症。
著しい免疫力の低下、貧血、白血病、腫瘍など、様々な病気を引き起こし、多くは死にいたります。

猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)

感染初期には発熱、リンパ節の腫れなどが見られ、その後、長い無症状キャリア期を経て“猫免疫不全症候群”と呼ばれる時期に入ります。
口内炎、慢性の下痢など、抵抗力の低下が招く様々な症状が現れ、次第に痩せ衰えて死に至ります。

フィラリアFilaria

どんな病気なの?

蚊が媒介する代表的な犬の病気です。犬フィラリアが肺動脈や心臓(右心室)に寄生する疾患で、成虫になったフィラリアは大きいものだと30cmにもなる糸状の寄生虫です。多数寄生することで血液の流れが妨げられ様々な障害が発生し放置することで死に至る場合もあります。

どうやって感染するの?

蚊が犬フィラリアが寄生した犬からフィラリアの幼虫を運んできます。感染した犬の血を吸った蚊が他の犬の血を吸う時に犬フィラリアを感染させます。

主な症状は?

  • 咳が出る
  • 元気がない
  • 呼吸が苦しそう
  • 食欲がない
  • お腹が膨らんできた
  • 尿が赤くなる

予防薬を投与する前には犬フィラリアが寄生していないことを確認する必要があります。
フィラリアが血液の中にたくさんいるのに予防薬を飲むとショック症状などの副作用が起こる場合があります。
犬の血液を検査することで、犬フィラリアの寄生の有無を確認します。現在は検査キットを用いて、簡単に犬フィラリア抗原を確認することができます。

予防薬はいつ投与したらいいの?

蚊が見られて1カ月以内から、蚊がいなくなって1カ月後まで毎月1回投与します。
途中からの投薬やシーズン最後の投薬を忘れてしまうと犬フィラリア症に感染してしまう危険性が高まります。投薬もれに十分注意しましょう。

どんなお薬があるの?

当院では内服タイプと滴下タイプをご用意してあります。また内服薬の中でも錠剤タイプやチュアブルタイプ(お肉のようなもの)のご用意もございます。
その子にあったフィラリア薬を選んであげることで、継続して予防を続けることが大切です。

猫にもフィラリア症が存在します。

実は猫にもフィラリア症が存在します。感染経由は犬と同じで蚊を媒介して感染します。
猫のフィラリア症の主な症状は食欲不振・元気消失・嘔吐・呼吸困難・咳などがあげられ、もしフィラリア症を発症した場合、犬より重篤化しやすいことも特徴です。
猫は具合が悪くても見た目にはわかりにくいことが多いので日頃からの注意が必要です。

ノミ・マダニFleas・Ticks

ノミってどんなムシ?

ノミと一口に言っても、正確にはネコノミ、イヌノミ、ヒトノミなどが存在します。最近の日本ではペットのノミと言えばほとんどがネコノミです。
ネコノミは大きさが1.5〜2ミリ程度の小さな昆虫です。吸血相手を選ばず、とがった口を皮膚に刺して猫だけでなく犬でも人でも吸血します。
ノミはペットの体表についてから24〜48時間のうちに、一度に40〜50個という目に見えるか見えないかくらいの小さな卵を産みます。
卵から生まれたばかりの幼虫は芋虫のような体をしており、畳やカーペットの裏などのすき間などで生活し、埃(ゴミ)の中にある成虫の糞やフケなどの有機物を食べて成長します。
そして一度寄生したノミは、10日〜60日も血を吸いつづけ、卵をどんどん産んでいきます。

ペットにノミがいるかどうかを知りたかったら、ノミの糞を探してみましょう。
毛の根元に黒くて小さいゴミのようなものがあったら湿ったティッシュに載せてみて、もしそれが溶けてティッシュが赤茶色くなってきたら、それは血の色、ノミの糞である証拠です。

どんなお薬があるの?

当院ではノミ・マダニのお薬は内服タイプと滴下タイプをご用意してあります。内服薬では錠剤タイプとチュアブルタイプ(お肉のようなもの)のご用意もございます。
また、フィラリア・ノミ・マダニが一度に予防できるパノラミス錠という内服薬もございますので、飼い主様のご希望により様々な種類の予防薬からその子にあったお薬を選んでいただくことが可能です。

マダニは人間にも重大な被害を及ぼします。

マダニから人間に媒介される深刻な感染症のひとつにSFTS(重症熱性血小板減少症症候群)があります。
動物の発症例は国内・国外ともにないことから、人間のみの感染症と考えられています。
SFTSは感染から6日~2週間して発熱、嘔吐、下痢、下血などの症状が出ます。ただ、噛まれると必ず感染する訳ではありません。
ウイルスを保有するマダニに噛まれると感染するのです。患者の血液と体液との接触でも感染の危険性はありますが、飛沫感染や空気感染はしないのでSETS患者のそばに寄っても感染はしません。
2013年には40人の患者が報告され、うち13人の方が亡くなっています。ワクチンも治療薬もなく対処療法だけです。
マダニが媒介する感染症にはSFTSの他にも、日本紅斑熱、ライム病、ダニ媒介性脳炎などがあります。いずれも発熱や頭痛、中には昏睡状態に陥り、重症化して死亡するケースもあります。